第157回天皇賞春2018の消去法データです。4月29日(日)、京都競馬場芝3200m(4歳上 GⅠ 定量 Cコース 外回り)で行なわれます。ここでは、天皇賞春過去10年の成績と傾向から出走予定馬(登録馬)をデータ消去法で見ていきます。
コンテンツ
消去法データ
減点A 高齢馬
6歳以上馬は【3.4.4.70】でこのうち、
a 前走6番人気以下6着以下馬は【0.0.0.21】
b 前走3着以下の関東馬は【0.0.0.17】
アルバート
c 前走10番人気以下4着以下馬は【0.0.0.12】
d 前走4着以下馬は【0.1.1.45】
減点B 休養馬
a 中9週以上馬は【1.2.0.17】でこのうち、前走3着以下馬は【0.0.0.7】
減点C 斤量増馬
a 斤量3キロ以上増馬は【0.0.2.18】
出走予定馬(登録馬)の消去法データまとめ
過去10年の1番人気馬は?
1番人気は過去10年【1.0.1.8】と散々な成績です……。昨年のキタサンブラックが長い連敗に終止符を打ったんですが、それまではほぼ”磐石”と言われてた4歳菊花賞馬が2頭も5着以下に沈んだりで、近年は波乱GⅠの象徴のような扱いになってしまいました。
今年のの1番人気候補シュヴァルグランについて
今年の1番人気はシュヴァルグランが推されそうですが、前走10着以下の6歳以上馬は過去10年【0.0.0.9】で上の画……。消去項目に設けなかった理由としては、人気馬が該当しなかった事と、前走が明らかな叩き台だった事……。ただ、今回の着候補馬の中では最も軽視して考えたいと思っております。
同馬は佐々木オーナーの所有馬で、友道調教師とのコンビではヴィブロス・ヴィルシーナも重賞制覇を果たして大物馬主の仲間入りを果たしました。前走の大阪杯が叩きなのは誰の眼にも明らかですが、仮に2桁大敗まで視野に入る程緩かった訳じゃないだろうし……。
鞍上のコメントも手応えが全くなかったとかで、距離は足りない位だし、もしかしたらもう終わってしまったのかも知れないなぁ~なんて考えたりもします……。これはもう憶測の域でしかないんですが、人気を考えるなら危ないかなぁ~っとは思っております。
ただ、舞台としては前走・前々走よりは確実に向いてると思いますし、鞍上も予定通りボウマン騎手に戻るって辺りもココ狙いには万全の体制でしょう。前述の通り軽視予定ですが、取捨に悩む1頭です。
今回の購入候補馬は1着候補4頭+2着候補2頭+3着候補2頭
1着候補
2着候補
3着候補
レインボーラインについて
レインボーラインは休み明け緒戦で好走するタイプで上の画……。着順のところに赤丸してるのが2ヶ月以上間隔が空いたときのレース結果です。見事なまでに好走と凡走のリズムがはっきりしております。
父ステイゴールドは逆に好走のリズムが分かり難く、走ってみなければ分からないタイプでしたが、ムラっ毛って意味では小柄な体型とともに血を受け継いでしまったのかも知れません……。【3.0.0.1】の阪神から【0.1.1.2】の京都替わりはマイナス材料で、前走は何もかもが向いての結果……。ココでは少し評価を下げて考えたいと思っております。
クリンチャーについて
クリンチャーは好相性な4歳馬で過去10年【3.1.5.35】。一昔前は鉄板級の扱いだった菊花賞馬は5頭出走して【1.0.2.2】と近代競馬との歪みを感じる成績となっております。
っで、菊花賞2着馬も5頭出走しててそれが上の画……。【0.0.1.5】とサッパリなんですが、馬券になった昨年のレインボーラインと2012年ウインバリアシオン以外は菊花賞馬不在の年……。要するに菊花賞最先着馬で【0.0.0.4】とオール掲示板外の成績となっております。やっぱり2位じゃダメみたいですネ(笑)
このウインバリアシオンの3着時は、菊花賞馬オルフェーヴルが”前走世紀の大逸走”阪神大賞典で
疲労・ストレスを残しまくって例外中の例外の年です。それに加えて主戦武豊騎手の騎乗停止で三浦騎手がテン乗りのダメ押し……。前述2頭ほどではないにしても、チョット狙いを下げて考えたい1頭と思っております。
他の着候補馬に関しては可能な限りココで追記したいと思います。
2018年4月25日(水)16:45追記
ガンコについて
天皇賞春過去10年、前走GⅡ以上戦勝ち馬は【5.4.4.12】で上の画……。この時点で3着内率52%・単複回収値100超とハイアベレージとなっております。ここから更にフィルターをかけたみると……、
上の画で紹介した25頭中、
このファクターで【1.1.2.0】で勝率25%・連対率50%・3着内率100%・単回収値145・複回収値255なんですが、分母が余りにも少ないので過去32年で調べてみたのが上の画……。上から4頭が過去10年に該当しますが全体でも【2.2.3.2】とハイアベレージとなっております。
このRPCIについてですが、私は説明が下手なモノでして……
PCIがその競走馬自身のペース指数なのに対し、RPCI(レースPCI)は、そのレース全体のラップを基に算出した数字になります。
RPCIの数字もPCIと同じで、50より大きい数字であれば上がり3ハロンでペースが上がり、50より小さくなれば、後半失速したレースだったという意味になります。
例えばこのRPCIの数字が小さければ小さいほどハイペースになるので、逃げ馬が脱落する確率が高くなります。
逆に数字が50以上で60近い場合はスローペースなので、逃げ馬がそのまま勝ちきるケースが増えるという事になります。
っと言うことだそうです。
っで、肝心の天皇賞春がそんなにスローになるのかョ!って意見もあるかとは思いますが、過去32年でRPCIが52以下だったのは実に5回しかありません。
上の画はRPCIが52以下だった5回の3着内馬15頭ですが、連対馬10頭は全馬4角5番手内。
3着内でも15頭中14頭が6番手内と圧倒的先行有利は言うまでもありません。
以上を踏まえ、今回はかなり重い印を予定している1頭であります。
消去法選定作業を終えて
フルゲート18頭に対し17頭の登録です。”今年はGⅡレベル”なんて皮肉めいた意見も聞いたりしましたが、GⅠ馬1頭とやや非力なメンバー構成となりました。そもそも近代競馬でステイヤーに対する評価は低くて、陣営としてはリスクを取ってまでココを目指さないのは当然!大阪杯のGⅠ昇格もあって、今後その流れは更に加速していくと私は思っております。
この伝統ある単なる波乱GⅠとして捉えるのも中年ファンとしては辛いんですが、オッズも割れる傾向が強く、獲れればそれなりのリターンも期待でき配当妙味も高い一戦です。買う馬と買わない馬の精査は一応ついたので後は券種と買い方!その辺りも含め時間許す限り考えたいです。
以上、天皇賞春のデータ消去法編を終わりたいと思います。
最後までご覧いただきましてまことにありがとうございました。