中京競馬場コースの傾向を、過去のデータから攻略ポイントと穴馬を導きたいと思います。データは2015年～2017年の過去3年です。
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中京競馬場コース図
リニューアルオープン（2012年3月）以降の中京競馬場は国内でも屈指と言えるほどタフなコースに生まれ変わった。「ほぼ平坦で小回り」だったかつてのイメージは一新された訳で、リニューアルオープンと言うより、「従来の敷地にまったく新しい競馬場が誕生した」と表現する方が当たっている。
もはやローカル規模では収まらないボリュームあるコースに生まれ変わった中京競馬場は、そのローカルで唯一のGⅠ開催場でしたが、今では年2回行われるようになりました。西日本では唯一の左回りで、その辺りは他場と一線を画して希有な存在です。内枠・先行有利は旧コース時代から踏襲した傾向です。
ただ、場内は中央4場と比べるとボリュームダウン……。両GⅠとも3万人程度の入場者数で、例えば5万・10万とかっていうレベルのキャパは持ち合わせてなく、恐らく想定もしてないはずです。飲食店とかは若干混雑しますが、私の思うところ阪神競馬場と同等くらいかなぁ～って印象です。（混雑の具合が）
中京競馬場現地観戦の思い出
以前、私は名古屋近郊に年1回程度出張があって、それゆえ2度訪問したことがあります。JR名古屋駅で名鉄名古屋本線に乗り換えて、中京競馬場前駅下車。HPでは徒歩約10分になってますが、上りが結構キツイので最低でも15分、歩くのが凄く遅い私なら20分ってところかと思います。駅からは地上を歩きますが、アーケードになっているので雨でも傘は不要です。
初めて行ったのが2014年の高松宮記念記念。結果を振り返ると天候曇り・不良馬場発表になってますが、台風の影響で朝から猛烈な雨……。とても外に出れるような状況でもなく、そんな訳で写真とか1枚も撮れなかったです。
2回目は2016年チャンピオンズカップで、この日は晴天で12月にも関わらず私は1日中半袖で過ごしました（笑）この日に限ったことではありませんが、私は競馬場で多くの方と待ち合わせをしたり、普段お会いできない方と過ごしたりしてますので、この日も残念ながら写真はほとんど撮れませんでした。まさかこのような記事を書くとは当時思ってもなくて、もっと写真撮っとけば良かったなぁ～って後悔してますネ……。
芝コースを過去データから分析
芝1200ｍ
枠別データ
新馬戦からGⅠまで、OP特別を除く全てのクラスが行われています。重賞はGⅢCBC賞とGⅠ高松宮記念が行われるコースです。向正面真ん中辺りのスタートで、いきなり上り坂から始まってスグ下り坂に入ります。2ターンですが最後の直線は急坂になっており、内枠有利が顕著に表れているコース形態です。
脚質別データ
圧倒的に逃げ馬優勢のデータです。逃げ馬の場合、単騎楽逃げと競った1番手馬との区別が必要なんですが、それがデータ的に難しくて、一般的には若干割引いて考えるのた定説になっております。それでもここまで顕著に表れるケースも珍しくて、単複回収値はともに100超でもあり、積極的に狙っていきたいところであります。
穴もここからで、逃げ馬が1・2枠に入った場合は【8.3.3.13】で勝率29.6％・連対率40.7％3着内率51.9％・単回収値269・複回収値148とベタ買いでもハイアベレージですが、このうち牡馬に限ると【2.1.2.2】。3着内率は脅威の71.4％となっております。
人気別データ
1番人気は勝率・連対率・3着内率の3項目全て平均以下で波乱傾向です。2・3番人気馬はマズマズですが、2着・3着と席が増えるにつれアベレージが収束するのが一般的ですが、3着内率に関しては特に不満が残るデータで、ここでもやっぱり波乱傾向の強さが出ているデータだと思います。
上位3番人気馬が揃って飛んだケースは60回中7レースあって、一般的には5％程度といわれているゆえに、波乱を前提とした買い方を実践したいところであります。
まとめ
【中京芝1200ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
|
|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
|
| 波乱度 |
高
|
中
|
低
|
芝1400ｍ
枠別データ
新馬戦から3クラスの条件戦、OP特別はありませんがGⅢファルコンSが行われるコースです。向正面直線入り口スタートの2ターンとなっております。いきなり上りで始まってコーナーから下る格好は1200ｍと同様の形態となっております。枠差のないフラットが定説で、データからも傾向は現れています。
脚質別データ
1200ｍほど差はありませんが、逃げ馬が全項目トップの良績です。穴もココからで、2歳戦は【6.6.4.11】とベタ買いでも3着内率59.3％・単複回収値100超となっております。陣営の逃げ宣言が出た場合などは、特に積極的に買っていきたいところであります。
人気別データ
1番人気馬の勝率は平均並、連対率はやや下回るも誤差の範囲内、3着内率には不満が残るデータとなっております。それでも1200ｍと比べれば大幅な良績で、一番違うのが2番人気馬の成績です。波乱度としては1200ｍよりは下で中波乱程度かと思います。
10番人気以下馬の台頭も目立ちますが、1000万下より上のクラスでは【1.0.2.105】。新馬から500万下までが【4.11.11.538】とクラスが上がるにつれ穴馬には厳しいデータになっております。
まとめ
【中京芝1400ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
|
|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
|
| 波乱度 |
高
|
中
|
低
|
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芝1600ｍ
枠別データ
新馬から重賞まで行われるコースです、OPは中京2歳S、GⅢは中京記念の舞台となっております。1～2角ポケットスタートで2ターンのコース形態……。スタート後スグ左カーブで本線に合流して、向正面途中まで緩い上り坂。そこからは他距離と同様、3角手前から緩やかな下り坂に入ります。ココも枠差のないフラットが定説で、データからも表れております。
脚質別データ
2項目でトップの先行脚質馬が有利なデータです。穴もココからで4歳以上限定戦、すなわち1月から5月までの古馬戦の先行脚質馬は【9.5.3.27】。ベタ買いでも単複回収値ともに100超のハイアベレージですが、このうち6番人気以下馬に限定しても【3.4.1.21】。単回収値283・複回収値173と妙味十分なデータとなっております。
人気別データ
1番人気馬の勝率と3着内率は平均以上ですが、連対率でやや劣るので中波乱の扱いです。2番人気馬はマズマズの安定感です。
穴は1000万下戦で年3～4回しか組まれませんが、6番人気以下馬ベタ買いで【3.4.5.68】の単回収値91・複回収値92。このうち先行脚質馬は【2.1.1.19】で単回収値257・複回収値112とハイアベレージとなっております。
まとめ
【中京芝1600ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
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|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
|
| 波乱度 |
高
|
中
|
低
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芝2000ｍ
枠別データ
新馬から3クラスの条件戦、OP特別はありませんが、重賞はGⅢ愛知杯と中日新聞杯の両ハンデ戦、GⅡは有馬記念の前哨戦金鯱賞が行われるコースです。正面スタンド前からスタートしコーナー4回回るコース形態で、枠差のないフラットが定説です。データも大きな偏りはありません。そのコーナーを回る回数に比例して内枠が有利になるのは日本の競馬の本質ですが、開催が進むにつれ内が悪化し外が延びてくるイメージです。
脚質別データ
全項目で逃げ馬有利なデータです。穴もココからで狙いは2・3歳限定戦の逃げ馬。ベタ買いでも3着内率34％・単回収値260・複回収値168と優秀ですがこのうち、6番人気以下に限っても【3.4.0.21】で3着内率25％。単回収値400・複回収値221とハイアベレージです。
人気別データ
1番人気馬は勝率のみ平均並ながら連対率・3着内率は物足りない成績です。その分2・3番人気馬が健闘しており中波乱扱いとします。ここでもクラスが上がるにつれ穴馬の台頭は厳しく、重賞で6番人気馬は【1.4.5.78】とかなり率が悪くなります。
まとめ
【中京芝2000ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
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|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
|
| 波乱度 |
高
|
中
|
低
|
芝2200ｍ
枠別データ
未勝利戦と3クラスの条件戦が行われるコースです。4コーナーのポケットスタートで長い直線の後、コーナー4回のコース形態です。ココも枠差のないフラットが定説で、本質的には内枠有利ながら、開催が進むにつれ外枠も延びてくるイメージです。
脚質別データ
2項目でトップの先行有利なデータです。中段からの差し馬が肉薄しておりますが、これは前記の通り”開催が進めば届く可能性がある”の位置づけであり有利なデータではありません。穴も先行馬からで、距離延長馬！ベタ買いで単回収値181・複回収値149と良績ですがこのうち、6番人気以下馬は【3.2.6.42】。3着内率20.8％・単回収値267・複回収値195とアベレージUPとなっております。
人気別データ
1番人気馬は全ての項で平均以下です。2番人気馬が健闘しておりますが、全49戦中6番人気以下馬が16勝と3割以上占めることからも波乱傾向は高めといえるでしょう。特に夏競馬以降の3歳以上戦に出てくる3歳馬の台頭……。ベタ買いでも3着内率25.2％・複回収値96ですが、6番人気以下馬は【3.3.6.62】。単複回収値はともに100超のハイアベレージです。
まとめ
【中京芝2200ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
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|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
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| 波乱度 |
高
|
中
|
低
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ダートコースを過去データから分析
ダート1200ｍ
枠別データ
未勝利と500万下が行われるコースです。向正面入り口スタートでいきなり緩い上り坂……。間もなくコーナーの下り坂に入る2ターンのコースです。最後の直線距離は410.7mで、東京競馬場に次いで2番目の長さとなっております。
勝率ではあまり差を感じませんが、席が増えるにつれ内枠に良績が集い有利なデータとなっております。
脚質別データ
3項目全て逃げ馬有利なデータとなっております。穴もココからで、前走ダートの同距離使用馬はベタ買いで【10.13.8.27】。3着内率53.4％・単回収値228・複回収値177と良績ですがこのうち、当日6番人気以下馬は【3.5.3.8】。率としてベタ買いと遜色なく、その上たん回収値521・複回収値319と脅威のハイアベレージとなっております。
人気別データ
1番人気馬は勝率・連対率でクリアも3着内率が物足りないデータです。2番人気馬もイマイチで中波乱の位置づけといえるでしょう。全99戦中27勝は6番人気以下馬が挙げており、上位3番人気内馬全馬が飛んだレースが11レース（11％）もあります。一般的な指標では5％前後といわれており、理想は紐荒れですが波乱を視野に入れた買い方が重要となるコースです。
まとめ
【中京ダート1200ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
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|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
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| 波乱度 |
高
|
中
|
低
|
ダート1400ｍ
枠別データ
新馬戦から3クラスの条件戦、OPは夢見月Sと昇竜S、重賞はGⅢプロキオンSが行われるコースです。2角ポケットの芝スタートで、約200ｍ走ってダートコースに入ります。定説通り内枠優勢のデータですが、8枠が肉薄しております。しかし、これは期間中8枠に1番人気馬が20頭も集ったことが大きく影響しており、そこを考慮すればやはり内枠有利なデータとなっております。
脚質別データ
全項目でトップの逃げ馬有利なデータです。2着より1着が多いのも逃げ馬の特徴でもありますが、陣営の”逃げ宣言”が出てたら迷わずチョイスしたい良績です。
穴もココからで、クラスを問わず3歳馬。ベタ買いで【13.10.9.29】の3着内率52.5％・単回収値328・複回収値190とハイアベレージですがこのうち、当日6番人気以下馬に限定しても【4.2.3.13】。単回収値726・複回収値344と脅威のアベレージとなっております。
人気別データ
1番人気馬は連対率のみ平均並ですが、他の2項目で物足りない数字となっております。2番人気馬は良績で中波乱傾向としておきます。全133レース中、3番人気内馬全馬飛んだのは12レース……。一般的には5％と言われる中、9％はやや高めの波乱傾向といえるでしょう。
まとめ
【中京ダート1400ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
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|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
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| 波乱度 |
高
|
中
|
低
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ダート1800ｍ
枠別データ
新馬戦から条件戦3クラス、OPは名鉄杯、重賞GⅡ東海S、GⅠはチャンピオンズCが行われるコースです。ホームスタンド前スタートから1周するコース形態で、枠差のないフラットが定説です。
脚質別データ
全項目トップで逃げ馬有利なデータとなっております。穴もココからで、逃げ馬の斤量減馬は【11.2.4.19】で単回収値154・複回収値120と良績が集います。このうち、レースを問わず3歳馬は【8.2.2.7】で3着内率は脅威の63.2％！単回収値214・複回収値153と大幅アベレージUPとなっております。
人気別データ
1番人気馬は勝率クリア・連対率ややマイナスも誤差の範囲・3着内率は物足りない数字となっております。2番人気馬は優秀で中波乱傾向の扱いです。
6番人気以下馬は率としては厳しいデータですがベタ買いでも単回収値104。このうち距離延長馬は【10.13.19.547】で単回収値135とアベレージUPします。位置取りが楽になったアドバンテージが効いている結果かと思います。
まとめ
【中京ダート1800ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
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|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
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先行
|
中後
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| 波乱度 |
高
|
中
|
低
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ダート1900ｍ
枠別データ
未勝利・500万下・1000万下が行われるコースです。正面スタンド前スタートで1800ｍより100ｍ4角寄りですがそれ以外は同じコース形態です。勝率・連対率は中枠に良績で、席が増えるにつれ内枠が盛り返しているようなデータです。単回収値100超は3・6枠で、ココでは一応中枠有利としておきたいと思います。
脚質別データ
連対率は逃げ馬に譲るものの2項目でトップの先行馬有利なデータです。穴もココからで3歳馬！ベタ買いでも3着内率51.9％と良績ですがこのうち、今回距離短縮となると【6.2.2.5】、3着内率66.7％・単回収値282・複回収値156とハイアベレージです。
人気別データ
1番人気馬は3項目全て平均以下で波乱傾向です。2番人気馬もやや物足りず、中穴馬の台頭が目立ちます。全45戦中9勝は20％相当、21連対は23％に相当しかなりの含有率です。上位3番人気内馬が揃って飛んだのは4レースで、やはり指標より上回り強い波乱傾向といえます。
まとめ
【中京ダート1900ｍ】
| 好枠 |
内枠
|
中枠
|
外枠
|
|---|---|---|---|
| 脚質 |
逃げ
|
先行
|
中後
|
| 波乱度 |
高
|
中
|
低
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以上、中京競馬場のコースデータ｜稼げる穴馬と攻略ポイント編を終わりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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