第68回安田記念2018の消去法データです。今年は香港のウエスタンエクスプレスが登録して、これで3年連続で外国馬が出走することになりそうです。過去10年で9回の3連複万馬券を出している波乱GⅠですが、過去10年の傾向から検証してみました。
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消去法データ
減点A 牝馬
a 牝馬は【2.0.0.13】で2008・2009年に連覇したウオッカのみとなっております。このうち、前走3着以下馬は【0.0.0.8】。2011年アパパネが1番人気6着で、結果的には前走ヴィクトリアマイルが現役最後の勝ち鞍になってしまいました。
減点B 距離延長組
今回距離延長組は【3.3.2.43】とイマイチ……。2012年サダムパテックは1番人気9着、2008年スーパーホーネットも1番人気8着などとなっております。このうち、
a 前走6番人気以下馬は【0.0.0.14】
b 7歳以上馬は【0.0.0.8】
c 前走GⅢ以下戦出走馬は【0.0.0.5】
減点C 斤量増馬
今回斤量増馬は【7.7.8.118】で、過去10年この組から馬券圏内馬が出なかった年はありません。しかし、2キロ以上増となると【1.1.5.38】と厳しくなって、2015年エアスピネルは2番人気5着、2015年フィエロは2番人気4着、2012年サダムパテックは1番人気9着などと人気馬も結構飛んでおります。この2キロ以上馬のうち、
a 前走1400m以下戦3着以下馬は【0.0.0.6】
b 前走1400m以下戦3番人気以下馬は【0.0.0.9】
c 前走非重賞戦出走馬は【0.0.0.7】
d 前走1秒以上敗退馬は【0.0.0.4】
減点D 距離短縮組
今回距離短縮馬は【2.3.1.20】と不相性なマイル戦です。2017年ロゴタイプは8番人気2着、2014年ショウナンマイティは10番人気3着と穴っぽいところの台頭も見逃せませんが、近2走とも1800m以上戦使用となると【1.2.0.15】で、2014年ジャスタウェイが1番人気1着、2013年ショウナンマイティが3番人気2着、2009年ディープスカイが2番人気2着と人気馬しかきておりません。このうち、
a 前走3番人気以下馬は【0.0.0.11】
b 近2走内に4着以下歴がある馬は【0.0.0.13】
減点E 大敗馬
a 前走10着以下馬は【0.0.1.23】と厳しいデータです。2015年ダイワマッジョーレは前走京王杯SCで1番人気支持も当日は8番人気16着、2012年リアルインパクトも前走マイラーズCが1番人気ながら当日は12番人気6着と、前走3番人気内に推された馬が7頭いて全馬2桁着順となっております。
出走予定馬(登録馬)の消去法データまとめ
着候補 | 競走馬名 | 減点項目 |
---|---|---|
-着候補 | アエロリット | 減点Aa |
-着候補 | ウインガニオン | 減点Ba |
1着候補 | ウエスタンエクスプレス | 減点なし |
-着候補 | キャンベルジュニア | 減点Ba |
-着候補 | サトノアレス | 減点Ca |
1着候補 | サングレーザー | 減点なし |
-着候補 | スターオブペルシャ | 減点Ca |
1着候補 | スワーヴリチャード | 減点なし |
-着候補 | ダッシングブレイズ | 減点Cd |
3着候補 | タワーオブロンドン | 減点Ea |
1着候補 | ヒーズインラブ | 減点なし |
-着候補 | ブラックムーン | 減点Cd |
-着候補 | ペルシアンナイト | 減点Da |
-着候補 | ムーンクエイク | 減点Cb |
-着候補 | モズアスコット | 減点Bc |
-着候補 | リアルスティール | 減点Db |
1着候補 | リスグラシュー | 減点なし |
-着候補 | レッドファルクス | 減点Bb |
-着候補 | レーヌミノル | 減点Aa |
過去10年の1番人気馬は?
1番人気は過去10年【4.1.0.5】で、平均以下ですがイメージよりは良かったです。2017年イスラボニータはルメール騎手にスイッチして4戦中でしたが【1.3.0.0】もまさかの8着……。2012年サダムパテックは初の58キロが響き9着……。結果的に生涯通算も58キロ以上は【1.0.1.6】と振るわず……。
全馬前走勝ち馬ですが、その前走別で共通項がありまして、1番人気馬は【3.0.0.0】、海外組が【1.1.0.0】、2番人気以下馬は【0.0.0.5】、と分かり易い分布となっております。
今年の1番人気候補スワーヴリチャードについて
安田記念過去32年、前2走とも1800m以上戦出走馬は【4.7.4.54】。このうち、6月開催になった1996年以降は【2.3.0.33】で上の画になります。
3着した馬がいないので買うなら2着までの馬券で挑みたいところですが、人気所では、2016年リアルスティール2番人気11着、2002年エイシンプレストン1番人気5着など人気馬も飛んでおります。
率としても低調で、大幅人気薄の台頭もないので回収値としてもかなり低めの数字になってまして、取捨として非常に悩ましい1頭であります。別に無理やり難癖をつけてる訳じゃないんですが、やっぱり非現実的な臨戦で挑む人気馬ってなると疑ってかかるのがセオリーかなぁ~っとは思います。
今回の購入候補馬は1着候補5頭+3着候補1頭
1着候補
3着候補
サングレーザーについて
昨年の今頃は500万下を勝ったばかり……。そこから4連勝でスワンSを制し、目下8戦連続3着内と充実一途の4歳馬です。この辺りは若駒時代の重賞出走経験も活きてますが、どうやら先行競馬も向かなかったのか、近走は速い上りで差す競馬で台頭してきました。
過去10年の勝ち馬は上の画の通りですが、私が一番注目しているのが一番右端の「RPCI」ってところです。これは、私が使っている「ターゲット」っていうソフトの独自指数です。詳しくは下記の通り……。
PCIがその競走馬自身のペース指数なのに対し、RPCI(レースPCI)は、そのレース全体のラップを基に算出した数字になります。
RPCIの数字もPCIと同じで、50より大きい数字であれば上がり3ハロンでペースが上がり、50より小さくなれば、後半失速したレースだったという意味になります。
例えばこのRPCIの数字が小さければ小さいほどハイペースになるので、逃げ馬が脱落する確率が高くなります。
逆に数字が50以上で60近い場合はスローペースなので、逃げ馬がそのまま勝ちきるケースが増えるという事になります。
まぁ~ざっくり言えば、前半3Fのラップに対して後半3Fのラップがどうだったか?これを数字に置換えたものであります。
この数字、50を切ってるのがいわゆる「前半が速かったレース」で、50以上の数字は「後半が速かったレース」。私も詳しくないんですが、恐らく赤い装飾がある年はハイペースって意味だと思います。ご覧頂けば分かるとおり、2016年を除く9回は前半の方が速いラップを刻んでおります。
対しまして今回のサングレーザーですが、上の画の通り、50を切るレースは6回経験して【3.0.2.1】となっております。しかし、馬券になった5戦中4戦は1400m戦で、5着したホープフルSは2000m戦……。まだ本格化前で参考外かもしれませんが……。
マイルCSはギリギリの49.9で3着してて、これは7番人気で評価に値する好走でしたが、今回は2番人気が想定され、デビュー戦以来の左回りを考慮すると危ない感じはしてる1頭です。
他の着候補馬に関しては可能な限りココで追記したいと思います。
リスグラシューについて
安田記念2018枠順確定|過去10年のオッズと払戻傾向をご覧ください
ヒーズインラブついて
安田記念2018枠順確定|過去10年のオッズと払戻傾向をご覧ください
ウエスタンエクスプレスについて
安田記念2018枠順確定|過去10年のオッズと払戻傾向をご覧ください
タワーオブロンドンについて
回避になりました。
消去法選定作業を終えて
フルゲート18頭に対し19頭の登録です。ダービーが終わって「これでもかぁ~」って位メディア等の露出が少なくなった春競馬もGⅠはあと2戦……。個人的に相性が良いからかも知れませんが、「ホンマに儲かるんはココからやで!」って申し上げたいところ、私には文才がなく思うように伝わらない歯がゆさがあります……。
そんな私も、日本を動かす大物な訳でもなく、分かる人にだけ理解して頂き、納得いく人だけが儲ければよいだけの話……。今週は「まだ燃え尽きないゾ!安田記念」と勝手に銘打って、あと2~3本の記事を予定しております。もう購入候補馬は決まったので、あとは馬券の買い方とかをメインにしたいとは思っているんですが、その辺りも含め時間許す限り考えたいです。
音声だけですが「YouTube」にもUPしてます。
以上、安田記念のデータ消去法編を終わりたいと思います。
最後までご覧いただきましてまことにありがとうございました。