【地方競馬】水沢競馬場のコース解説｜稼げる穴馬と攻略ポイント

水沢競馬場コースの傾向を解説します。

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コンテンツ

1 水沢競馬場の思い出
2 JRAより複雑なクラス分けを解説
3 水沢競馬場のコースを攻略する
4 穴馬券を獲るための心得
5 まとめ

水沢競馬場の思い出

2017年4月23日（日）に初踏破を果たしましたぁ～。この日は重賞の留守杯日高賞が行われました。私は別の用があって金曜日から仙台入りしてたんですが、地曜日は福島競馬馬で福島牝馬Sを現地観戦、日曜日はこの水沢競馬馬訪問と競馬三昧の週末でしたぁ～♪

私は仙台からだったので、新幹線で水沢江刺駅まで行きました。自由席で4530円で約45分。西口に出たらタクシーが待ってますので競馬場までは10分強1080円でした。

JRAのウインズを兼ねてました。今は休催してますが姫路競馬場と同じようなイメージです。1Fが水沢の券売機で2FはJRA発売の場外になってました。この日はフローラSと読売マイラーズCのW重賞でもあって、圧倒的に2Fに人集ってました。

ただ、ビックリしたのがメインまでの発売だった事……。私は東京12Rを買おうと3Fから降りてみたらもう、モニターすら片付けられてました（笑）。これも県民性なのかなぁ～？

土のパドックも珍しいんですが凄く狭いのがビックリしました。

入場口を入ってスグのところに数店並んでるのが全部でしょうかネ？いわゆる売店ってのは見当たらなくて、お弁当持参で来場してる方がとても多くてびっくりしました。

煮込みを頂きました。

如何せん岡山からは遠くて、もう2度と来れない可能性の方が高い競馬場です。老朽化も然ることながら、客層も想像できる通りで、それでいてエスカレーターもなく売り場は1F限定……。2FはJRAで3Fは観戦スペースなのでゆっくりするには最高の競馬場ですネ。

畳の席も無料席なんですが、やっぱり券売機から遠いせいかほとんどが空いてました。お年寄りが寝てたり小さなお子様連れが弁当持参で利用してるのを見るとほのぼのしますネ。また機会があれば訪れたいと思います。

JRAより複雑なクラス分けを解説

JRAと類似したピラミット型

JRAの競馬は上の画のようなピラミット型になっています。厳密にはOPクラスってのはなくて、条件戦を卒業した馬は下のクラスでは出れないシステムになっております。

地方競馬もJRA競馬同様、ピラミット型になっております。

クラス内クラスの存在で少ない能力差

JRAのピラミッドと一番違うのが、クラス内にクラスがあることです。

赤丸で囲ったところがクラスになりますが、C3一二となっております。これはCクラスが1＞2＞3と分かれてて、更にココから一＞二＞三＞四……と分かれております。数字は小さい方が上のクラスになります。

一番の違いは昇級のシステム

JRA競馬の場合、昇級の基準は勝ち星になります。近い将来500万下・1000万下ではなく1勝クラス・2勝クラスに変わるそうですが、個人的にはどうも違和感を感じています。どちらにしても、勝てば昇級、2着なら現級にとどまるシステムに変更はありません（重賞2着馬の本賞金加算は例外）。

地方競馬の昇級はレースで1着になるのはもちろんとして、下級クラスの2着・3着でも、獲得賞金加算で昇級することができます。

上の画は、執筆時（2019年4月）10歳馬ダイヤモンドダンスのデビュー直後の戦歴。大井デビューでしたが2・3着を繰り返し、賞金加算により未勝利で東京ダービーに出走し、しかも4着に好走した、地方競馬の昇級システムの象徴のような馬もいます。

水沢競馬場のコースを攻略する

1周1200ｍ、高低差が0mの右回りコースであり、広く起伏に富んだ左回りの盛岡競馬場とは対照的といえるコースです。

地方競馬情報サイト　KEIBA.GO.JP

1周1200ｍは浦和・川崎競馬馬と同規模ですが、最後の直線は約250ｍで、これは浦和と川崎のちょうど中間の距離になります。

小回りコースですが、佐賀や園田のように内の砂が深いようなことはなく、ラチ沿いを走れる内枠の馬が断然有利になります。

850ｍ

向正面2角側スタートで、最初の直線は約320ｍとしっかり保たれています。主に新馬戦と下級戦で使用されるため、力差が大きいレースも多く、大まかなものしか掴み難い傾向もあります。1ターンのコーナー2回で、基本的に枠差のないフラットですが、脚質は圧倒的に逃げ馬有利になります。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、ココから隊列が変わるとなると先行馬まで……。差し・追い込み馬の出番は基本的にないと考えるのが自然な流れでしょう。

1300ｍ

正面スタンド前真ん中付近のスタートです。主に下級戦で使用されるコースです。最初の直線は約170ｍと短く、それゆえ最短で1角に入れる内枠が有利ですが、そこまで神経質になる必要はありません。むしろ大事なのは脚質で、ここでも逃げ馬有利が顕著です。850ｍ戦と比べるとアドバンテージは減りますが、前にいけい馬＝弱い馬の図式はある程度成り立っております。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、ココから隊列が変わるとなると先行馬まででしょう。

1400ｍ

正面スタンド前4角側スタートで、最初の直線は約270ｍとしっかり保たれています。この距離から上のクラスでも使用されます。1300ｍ戦を100ｍ後に位置したスタート地点ですが、その100ｍが与える影響は少なくありません。1角までに隊列が決まるのと、ある程度縦長になるレースも存在するからです。それゆえ、1角に最短で入れる内枠が有利ですが、これは1300ｍ戦との比較であり、むしろ優先すべきはやはり脚質。短距離戦ほどではありませんが逃げ馬有利で、先行差しも決まりやすいコースです。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、差し馬が台頭するケースは先行勢の脚が上がったケースに限られます。

1600ｍ

4角付近に設置されたポケットスタートです。150ｍ程走ってコースに合流するんですが、いきなり曲線を走ることから、コース合流までの距離が内外で異なり内枠有利です。ただ先行力がない馬は被されるリスクも伴い、外枠の馬も全然って訳じゃありません。むしろ大事なのは脚質で、やはり1400ｍとの比較では信頼度が落ちるものの逃げ馬有利は間違いありません。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、隊列が変わるとなると先行馬まで……。差し馬が台頭するケースは先行勢の脚が上がったケースに限られます。

1800ｍ

向正面3角側スタートで、最初の直線は約70ｍでいきなりコーナーに入ります。このコースは断然内枠有利です。この水沢競馬場の逃げ馬の信頼性は距離が延びるほど落ちる傾向が強いんですが、この1800ｍに関してはマイルよりは高い信頼性が置けます。最初のコーナーまでが圧倒的に短く、それゆえ実質的な先手争いが正面スタンド前に持ち越されることが主たる要因です。それゆえ逃げ馬有利なコースと考えられます。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、隊列が変わるとなると先行馬まで……。差し馬が台頭するケースは先行勢の脚が上がったケースに限られます。

1900ｍ

向正面真ん中付近のスタートで、最初の直線は約170ｍと短めです。3ターンの6コーナーゆえ本質的にも内枠有利で、混戦時などは隊列が決まらず最初の3角に入るため、外枠が不利になります。脚質的にはこの辺りの距離から逃げ馬のアドバンテージが少なくなってきますが、それでも本質は逃げ・先行馬有利です。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、逃げ馬がバテるケースが増えてくる距離で、差し馬の台頭は要注意です。追い込み馬となると相当レアなケースです。

2000ｍ

向正面3角側スタートで、最初の直線は約170ｍと短めです。ココも3ターンの6コーナーで本質的に内枠有利ですが、1900ｍほど外枠は不利ではありません。脚質は逃げ・先行馬有利ですが、短距離戦ほどのアドバンテージはありません。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれてますが、逃げ馬がバテるケースが増えてくる距離で、差し馬の台頭は要注意です。追い込み馬となると相当レアなケースです。

2500ｍ

正面スタンド前真ん中付近のスタートで、1300ｍ戦と同位置になります。最初の直線は約170ｍと短めで、最短で1角に入れる内枠有利ですが、あまり頭数が揃う条件ではないので、強く意識する必要はないでしょう。4ターンの8コーナーゆえ不利が致命的となるケースも多く、脚質的には逃げ・先行馬有利ですが、これも同様、頭数が揃い難いレースが多いこと、初距離の馬が多く、最後バテる馬も多いことを考えると、相当な追い込みでない限り台頭の余地があります。最後の直線は約250ｍとマズマズ保たれており、水沢競馬場のコースでは最も差しが決まるコースになっております。

穴馬券を獲るための心得

上の画は楽天競馬の払戻画面です。赤丸で囲った部分は投票数で、単純に100を掛けた数字が投票金額になります。この日は重賞の岩手ダービーが行われた日で若干売上が多いんですが、通常の平日レースでしたら、概ね6レース辺りまでは売上が凄く少ないです。一番人気なのが3連単で、次が3連複……。この2券種が100万を下回ることはありませんが、3位の馬単、4位の単勝だと朝一で50万程度しか売上がなの日もあります。仮に2倍のオッズの馬に1万円投票すると、控除率を考慮しても単純に0.06倍オッズを下げることになります。

盛岡競馬の重賞は日曜日や祝日に開催されることが多いのに対し、この水沢競馬場の重賞は圧倒的に平日開催が多く、それだけでも売上面では不利なんですが、ご存知の通り、競馬の馬券は売上から手数料を主催者が引いて、残りを的中者で山分けするシステムです。売上が少なければ払い戻される金額も少なくなるのは当然で、その辺りは把握した上で、券種を選ぶのは大切です。私は感覚的に売上が100万あれば勝負に値すると考えています。それゆえ、水沢競馬で勝負に値する馬券券種は3連単・3連複で、メインは単勝でもアリかなぁ～ってイメージです。

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